知ってますか?おきなわ豆知識【うちなー弁当編】
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- OkinawaTraveler編集部
目次
安くて手軽でおいしいお値打ちランチ
うちなー弁当というのは、もちろん沖縄で製造販売されているお弁当のことをいいますが、ニュアンス的には本土の弁当チェーンやスーパー、コンビニなどで販売されているもの以外の、地元のお弁当屋さんが手づくりして売っているものを指します。
街中を歩いたりドライブしたりしていると、特にお昼時近くには、お弁当屋さんののぼりをよく見かけます。こうしたお店は沖縄県民のランチタイムをかなり支える存在といっていいでしょう。実際、昼時になるとタクシーの運転手さんや屋外で作業をする人、ご近所さんまで、多くの人がお弁当を買いに立ち寄ります。
驚くのは、会社などが入るビルの近くでお弁当屋さんがパラソルを立てたりして販売している姿がよく見られること。それだけでなく、官公庁や大きな病院、工事現場などでも出張弁当屋さんが店を出しています。近くまで来てくれるなら買いに行く手間や時間が省けて非常に助かります。
うちなー弁当の人気の理由は、もちろんこうした手軽さだけではありません。最大の要因は安いこと。値段はだいたい400円から450円くらい。食堂で沖縄そばが600円とかゴーヤーチャンプルーが650円とかいう値段を考えれば、3割くらいリーズナブルです。これで力仕事をする男性にとってもボリュームは十分。小さめなら350円くらいのもあり、女性ならこれでお腹いっぱいになるでしょう。
ごはんの上にも進出する怒濤のおかずたち
さて、肝心の中身ですが、おかずは大変充実しています。肉系はトンカツ、チキンカツ、からあげ、ハンバーグ、焼き肉、ラフテーなど。魚は白身フライ、グルクンからあげ、サンマからあげ、サバの塩焼きなど。やや揚げ物が多いのは、傷みにくいからのようです。
さらに豆腐チャンプルーや野菜チャンプルー、季節によってはゴーヤーチャンプルーなどもラインナップされます。こうした主役級以外にもニンジンシリシリー、和え物、卵焼き、ひじきの煮付け、やきそば、漬け物、アンダンスー(豚の三枚肉などと味噌をいっしょに炒めたもの。油味噌とも呼ばれる沖縄版ごはんの友)などなど、脇役のバリエーションもきわめて豊富です。
こうしたおかずたちが、ごはんの上に載っていることもうちなー弁当の特徴のひとつです。普通は別々が基本なのでしょうが、分けていたらおそらくお弁当箱に入らないでしょう。それ理由かどうかははっきりしませんが、とにかくごはんを覆い隠すほどのおかずの迫力はすごいものがあります。
さらに100円そばなるものを提供する店もあります。お弁当のお供に最適なサイズと値段の沖縄そばで、もちろん単品でも購入できます。それにしてもお弁当と100円そば両方を平らげると、夕食がいらないというくらいお腹がいっぱいになります。これで高くても550円くらいですから、コストパフォーマンスは極めて高いといえます。
今度の沖縄旅行では、うちなー弁当を買って海やビーチでランチというのもいいのでは。一味違った時間が過ごせそうですね。
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