沖縄で非日常体験！初心者でも楽しめる洞窟探検３選

洞窟の遊び方は２種類あります。観光洞窟は、洞窟全体の一部分を観光用に、手すり付きの舗装された遊歩道を設け、内部がライトアップされているので比較的歩きやすく誰でも気軽に訪れることができます。巨大な洞窟内部には、幾重にも重なる石筍や鍾乳石のほか、場所によっては地底湖や畦石（リムストーン）が見られる洞窟もあり、その貴重な姿に国の史跡・天然記念物に指定されている洞窟も多数あります。
一方、洞窟探検は自然のままの状態で存在する、コウモリや虫たちも住み着く暗闇をヘッドライトの明かりを頼りに進んでいくアクティビティです。天井の高さも数メートルにも昇る場所もあれば、しゃがまないと進むことができない場所まで、起伏に溢れているルートでアドベンチャー好きにはたまりません。緊張感とワクワク感が入り混じり、五感をフル活用するので没入感が体感できますよ。
数ある沖縄の洞窟の中から今回３つの洞窟探検スポットをご紹介します。

夏季限定（7月中旬～9月末)限定開催される「南の島の洞くつ探検」は毎年大好評！6歳のお子様から参加OKで、夏の家族旅行にぜひ紹介したいツアーです。玉泉洞は全長5,000m、現在観光洞エリアは890m、残りの4,000m以上は研究用に保存された未公開エリア。どんな景色か気になりますよね？入口は一般ルートと同じ場所からスタートします。まわりのお客さんに見守られつつ(？)ルートから反れて、いざ暗闇の中にある未公開エリアへ！

洞窟を流れる地下川に入りながら探検するので水に濡れる場所もあります。天井が低い場所をしゃがみながら進む時は、大人は腰、お子様は胸あたりまで浸かることも！火照った体をクールダウンでき暑い夏にピッタリです。洞窟内で写真を撮る方は、防水性のカメラやスマートフォン(防水ケース必須)を持参しましょう。
ツアー終了後は、シャワールーム(温水)で汗を流しさっぱりして帰れますよ。着替えを忘れずに！
時間がある方はぜひ敷地内の「おきなわワールド」へ。熱帯フルーツ園で亜熱帯のフルーツを見たり、シーサーの色付けなどの伝統工芸体験や、琉球王国の士族のみが着用していた伝統衣装「琉装」で写真撮影や散策したりと、見どころがたくさん！沖縄料理が食べられるレストレンもあるので、ランチや休憩にぜひ立寄ってみてください。

宜野座ICから車で5分ほどの場所にある「松田地区体験交流センター」が松田鍾乳洞ツアーの集合場所です。コースは3種類あり、ご自身の体力や健康状態に合わせて選んでくださいね。一番時間の長い「鍾乳洞たんけんコース」は全長約230mを2時間かけて周ります。10歳から参加可能で、足腰が丈夫で体力に自信のある方向けです。「鍾乳洞さんさくコース」は約1時間、たんけんコースの一部分を歩きます。5歳から参加可能で、さくっと冒険したい方向けです。「史跡めぐりと鍾乳洞メーガー洞見学コース」は、地元ガイドと約1時間のんびり村歩きします。

今回は、「鍾乳洞たんけんコース」をご紹介！赤・オレンジ・緑などカラフルなつなぎに着替えていざ出発。センターから徒歩５分くらいにある鍾乳洞入口は、普段人が入らないよう柵に鍵をかけ立ち入り禁止にしています。高低差がある場所には梯子や階段が設置されており、安全に配慮されていますが足元に注意しながら進みましょう。
洞窟内は広く、空間が何個もあるように奥へとつながっています。途中、ストローと呼ばれる白くて細い鍾乳石や光を当てるとキラキラ輝く岩石、叩くと音を奏でる鍾乳石なども見られます。天井から岩を突き破り垂れ下がって水分を求めるガジュマルの根っこが自然の力強さを感じさせます。この鍾乳洞、50年以上前までは子供たちの遊び場だったそうです。同行してくださったガイドさんは、洞窟内の生き物、地層のことだけでなく昔の松田地区の日常や庭先に植えてある植物の数々まで幅広くお話してくださいました。以前、洞窟でコントラバスコンサートをしたアーティストもいたそうです。とても幻想的ですよね。

石垣島を基点に動きたい方はこちら！日帰りでも楽しめる「西表島ユツン洞窟」はいかがでしょうか。入り口は植物が生い茂る森の中にポツンと、人一人の体がやっと入れるくらいの穴が出現。予想を超えた狭さにドキドキワクワクすること間違いなしです。入る前にガイドさんから丁寧な説明を受け、腹ばいになっていよいよ進入開始です。狭い入口を超えた先には開けた空間が出現し、どんどんと空間が変化しているのも、このコースの醍醐味だと思います。音を奏でる鍾乳石や暗闇で光る岩石、遭遇率５％未満といわれる天然光線の絶景「天使のはしご」など見どころ満載で約2時間があっという間に過ぎていきます。

初めて見る景色・体験で感じたドキドキは一度だけ！その『初めて』を全身で楽しんでください！このツアーは体全体を使うため、つなぎ・ヘルメット・ヘッドライト・靴の他、肘や膝・脛を覆うプロテクターも装着します。また、ご自身のスマートフォンやカメラをお持ちになる場合、耐衝撃の強い防水ケース等に入れる、または持参せずガイドさんに撮影してもらうことを検討してみてくださいね。

いかがでしたか。魅力あふれる沖縄の地底世界をぜひ体感してみてください。洞窟探検ツアーに参加する際は事前予約が必要です。ツアー毎に参加条件が設定されていますので各ツアー会社のHPをご覧ください。洞窟内は暗く起伏に富んでいるルートのため、ご自身のペースに合ったツアーを選んでお楽しみください。