沖縄の伝統空手を「見て」「食べて」「学ぶ」おすすめ半日体験

沖縄空手の誕生・発展について記した文献等は断片的に存在しているのみですが、古来より沖縄には「手(ティー)」と呼ばれる格闘術があり、それが「首里手(シュイディー)」「那覇手(ナーファディー)」「泊手(トゥマイディー)」へと発展し、この３つの「手」がその後の沖縄空手の源流になっていった、といわれています。

その独自に創意工夫した武術に、中国や近隣諸国との交流で得た武術の影響を受けて、沖縄空手の基礎が築かれたと考えられています。現在、169の国と地域に134万人の空手愛好家にまで広がっていますが、ここまで世界中に広がった理由として「戦争」「移民」「普及に尽力した空手家たち」が挙げられます。
沖縄で空手を学んだ米軍人や、沖縄県からハワイやブラジル等へ移住した移民者がそれぞれの居住する国で道場を開いたこと、また1960年代以降日本から空手指導員がヨーロッパに派遣された等国内や海外で積極的に普及活動をしてきた空手家たちの尽力のおかげで、空手が世界的人気になりました。

那覇空港から車で約14分とアクセスのよい場所にある『沖縄空手会館』は、空手の発祥を伝えその真髄を学ぶことができる文化発信の施設として誕生しました。敷地内の資料室には沖縄空手に関する情報が様々な方法で展示されています。大型スクリーンで沖縄空手の歴史や主な技の種類等を約10分の映像で見ることができるシアター、空手の発展に貢献した空手家の紹介や歴史資料がある展示エリア、そして片足5kgある鉄下駄が履けたり、空手の基本である「突き」で画面のロウソクの火を消すチャレンジ突きなど空手の鍛錬を体験できるコーナーがあり、一周すれば沖縄空手を体全体で知ることができます。資料室のリーフレットは9言語に対応しています。

高校生以上なら「瓦割り体験」もおすすめ！使うのは本物の瓦ではなく、試割りに最適なプラスチック製のエコ瓦なので初心者でも安心して挑戦できます。早速、空手着に着替え移動します。スタッフから割り方の説明や注意事項を聞き、いざ本番。

「ヤーッ！」と気合入れて手を振りかざすと、意外にも割れます。ついでにストレスも発散できてとっても爽快です！躊躇せず思い切り手を振り切ると、きれいに割れますよ。

一度に３回まで挑戦できますので１回で割れなくても大丈夫です。体験の最後には、空手会館オリジナルの『瓦割り認定書』が貰えます。

１日２回（11時～、14時～）ありますので、空き状況は空手会館のHPまたは直接お問合せし確認してみてくださいね。

空手会館に併設する食事処”Karate Cafe AGARI”では、名物『空手そば』が人気です。コシの強い自家製手打ち麺にカツオと昆布の出汁がふわっと香る、見た目も味も大満足の沖縄そば。煮昆布を黒帯に似せているのもポイントです！

そしてもうひとつ、カラフルな見た目と刺激が心地よい炭酸で暑さを吹き飛ばせる”クリームソーダ”もおすすめです。味はブルーハワイ、いちご、メロン、マンゴーの４種類。どの色も沖縄の青空と相性抜群です。

その他、パタフライピーはちみつレモンティーやシークヮサーはちみつソーダ、昔懐かしの”沖縄空手会館オリジナルラムネ”など、種類も様々。フードの提供時間は昼限定のため、営業時間は事前にチェックをお忘れなく！ 

そして空手、瓦と言えば・・・瓦割りせんべい！こちらは会館を訪れる外国人観光客に密かに人気で、館内にあるショップでは売り切れになることもあるそうです。空手会館オリジナルグッズや書籍等が購入できますので、お帰りの前にぜひ立ち寄ってみてください。 

いかがでしたか？武道に興味のある方はもちろん、空手経験の無い方もきっと思い出に残る体験ができると思います。ぜひ沖縄旅行の際に、沖縄空手会館へ訪れてみてくださいね。沖縄空手に少しでも興味を持ってくれたら嬉しいです。